今日は私の好きなモノについて。
カーネーションについて。
直枝政広さん(元、直枝政太郎さん)について。
15年間聴いていて、
最近またカーネーション中毒な私。
以前にも書こうとしたことがあるのですが、
というか書いたことがあるのですが、
公開しませんでした。できませんでした。
なんかラブレター書いたみたいにヘンな気持ちになって、
わー!ちゃうちゃうちゃうねーん!と
夜中に一人でドタバタしてしまって

ええ、私、直枝さんには恋をしているようなところがあります

今日はもうちょっと冷静に。
カーネーションって長いバンドだし、
ファンも多くて、たくさんのミュージシャンから支持されていて、
音楽業界ではカーネーションと直枝さんの名前を
知らない人はいないと思うのですが、
(レコードジャンキーとしても有名な方です)
あまり広くは知られていません。
誰?と思う方もいらっしゃると思います。
私がカーネーションを聴き始めたのは大学生の時。
高校時代の同級生に薦められて聴きました。
当時の私はレコード屋に毎日のように通っていたので、
名前はよく知っていました。
同級生が好きな曲を集めたMDを聴いたのですが、
グルーヴィーなこだわりの楽曲、
カッコええ~と一瞬でハマりました。
いろんな曲を教えてもらったのですが、
「It's a Beautiful Day」と「Edo River」は
聴いたことがあるとすぐに分かりました。
有名な曲なので、ラジオなどで聴いたのかもしれませんが、
たぶんあのコーナーで聴いたのだと思います。
10代の頃、草野マサムネさんのラジオをよく聴いていたのですが、
草野さんがカーネーションのキーボード担当、
棚谷祐一さんの名前を頻繁に口にされていました。
確かその当時、スピッツのほとんどの曲の編曲を
棚谷さんがされていたのではないかと思います。
そして、草野さんのおすすめのミュージシャンを
洋楽邦楽問わず紹介するコーナーが毎週ありました。
私はそのコーナーが好きで、
そのコーナーをきっかけに聴き始めた音楽もありました。
ザ・ピロウズとか、フランソワーズ・アルディとか。
そのコーナーでカーネーションを特集した回がありました。
かなり初めの方だった記憶があるのですが。
そこで上記の2曲をたぶん聴いているはずなのです。
でも、当時高校生だった私の心に
カーネーションは響かなかったみたいです。
20代になって聴いたカーネーションは一瞬で響いたのになぁ。
直枝さんのボーカルに完全にハートを撃ち抜かれたのになぁ(笑)
そして、30代の今はもっともっとカーネーションの良さが
よく分かるようになったと思います。
そう、直枝さんのボーカル。
曽我部恵一さん、大滝詠一さん、斉藤和義さん、エレカシの宮本浩次さん、
ちょっとシブいところでは南佳孝さん…
私の好きな声はおそらく少し鼻にかかった声なんですよね。
直枝さんの声、とにかくめちゃくちゃ好きな声です。
濃厚な歌い方なのに巻き舌したりせずに
丁寧に日本語を歌うところもとってもカッコイイと思う。
直枝さんの歌詞っていろんなところで
「人生の哀楽を鋭く綴った詞」って書かれていますが、
「人生の」というよりは「日常の哀楽」という気がします。
日常を絶妙に切り取った詞。
日常の積み重ね=人生なのかもしれませんが。
完全にカーネーションのモノにして演奏されるカバー曲も好きですが、
やっぱり直枝さんの詞を歌う直枝さんが好きです、私。
それからね、学生時代に聴いていた時、
オジサンになってもこんなこと感じるのかぁって思っていましたが、
(その当時、直枝さんはすでに40歳前で、
20歳過ぎたばかりの私にとっては立派なオジサンでした…)
これは大きな思い違いでした。
30代半ばの今の方がもっとよく詞が分かるからです。
どうすれば大人になれるんだろう
もうちょっと愛がたりないのかな
昔は雰囲気で好きだったのが、今は理解して(るつもりで)好きです。
カーネーションはレコード会社と揉めたり、
独立後は会社の運営でいろいろと困難があったり、
メンバーの病気、脱退など苦難の多いバンドです。
でもいつだって、やりたいことを妥協なしに
やってこられたのだと思います。
直枝さんのインタビューなどを読んでると
果てしない器に圧倒されてしまいます。
体は小柄な方ですが、怪物のような人やなぁと。
そしてちょっとタメ息が出ます。
なんせ私、恋をしてますからね(笑)
50代になられた直枝さんも相変わらずパワフルでフレッシュで
素敵な歌声で、2人になったカーネーションも大好きです。
だけど学生時代、5人だったカーネーションのライブに出かけなかったことは
私の一生の後悔かもしれません(笑)
「The End Of Summer」 カーネーション「New Morning」 カーネーション↑ 15年前のライブの映像です